海外旅行小遣い稼ぎのリスク

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160315-00000004-wordleaf-soci&p=2


 
 『今年3月、IT系ニュースサイト「GIGAZINE」が取り上げた荷物配送マッチングサービス「CARGO2SHARE 」がインターネット上で物議を醸しました。

 これは、海外に住む友人などに荷物を送りたいと思ったら、ウェブサイトから条件に合致するルートやスケジュールで旅行する人を検索。

 該当する旅行者がいたら、ウェブサイトからメールや電話で連絡を取り、荷物を預け、運んでもらうサービスです。

 ウェブサイトでは、ガス・引火性の燃料、武器類など、依頼を禁止している物を記載していますが、サービス側でのチェックはないとのこと。

 つまり、依頼者がそれらの物を紛れ込ませたとしても、監視の目はありません。

 そのため、いわゆる「運び屋」になってしまう可能性が高く、Twitter上では「犯罪に利用される可能性が高い」「危険すぎる」といった声が多く挙がりました。

 預かっていた荷物から禁止物が発見されたら……  そもそも、空港などでは他人の荷物を預からないようにと呼びかけていますが、このサービスに違法性はないのでしょうか?

 税関担当者に聞いてみました。  
「税関の業務は関税法に基づきますが、それと照らし合わせれば、自分の持ち物以外を預かって運ぶことは禁止されていません。ただし、日本に入国(帰国)する際には、必ず『携帯品・別送品申告書』を提出し、携行した荷物について税関に正しく申告する必要があります」(税関担当者)

 「知らなかったではすまされない」とよく言われますが、弁明の余地はないのでしょうか?

 「他人の荷物を預かって運んで、仮に税関検査でその荷物の中から日本への輸入が禁止されているものが発見された場合は、運んだ人から、荷物を預かった経緯等について詳しく事情を聞いた上で、処罰も含めたその後の対応を判断することとなります。いずれにしても、安易に知らない人の荷物を預からないよう、注意をお願いします」(税関担当者)

 そもそも、輸入が禁止されているものが発見された場合の対応は、国によって異なります。

 海外で「モノを運んでほしい」と頼まれてチョコレートを持ち帰ったら、その中から覚せい剤が発見されたケースもあるようです。 これは不正薬物の密輸に当たり、ほとんどの国で重罪になります。

 国によっては、最高刑の死刑を定めていることも。

 例えば、 最近では次のような事例もあります。 元看護師の竹内真理子被告は2009年10月、大量の覚せい剤をマレーシアに持ち込んだとして危険薬物不正取引の罪に問われました。

 一審、二審ともに竹内被告は「頼まれて荷物を運んだだけで、中身を知らなかった」と無罪を主張するものの、裁判所が言い渡した判決は死刑。

 そして15年10月15日、マレーシアの首都近郊プトラジャヤの連邦裁判所(最高裁)は二審の死刑判決を支持して上告を棄却、同被告の死刑が確定しました。

 マレーシアでは一定量以上の薬物所持で有罪が確定した場合の法定刑は死刑が適用されています。  

 また、「CARGO2SHARE 」のサービスは、個人間で金銭のやり取りが発生することもあります。この点についても問題はないのでしょうか?

 国土交通省の担当者に聞いてみました。
「他人の需要に応じて有償で航空運送事業者の行う運送を利用して荷物を運ぶことは、『貨物利用運送事業』に該当します。今回のサービス内容を見ると、貨物の重さは旅行者の手荷物の範囲内になると考えられ、公式サイトでは商用利用を禁止しています 。あくまで個々の状況判断になりますが、即違法行為になることはないと思います」(国土交通省担当者)


  ちょっとしたお小遣い稼ぎ気分で荷物を預かることには大きなリスクが伴うもの。相手が誰であれ、トラブルに巻き込まれないためにも「他人の荷物は預からない」が最大の自衛策となりそうです。』  


 荷物配送マッチングサービス「CARGO2SHARE 」というものがある事自体、ビックリです。 利用者がいるんですね・・・。

 海外の友人に直接届けられるというメリットを謳っているのでしょう。 そこには郵便物として送ると、荷物がきちんと届くのか不安がある状況があると思います。 途中で盗まれたり、届いても傷や中身が損傷していたりと。

 また送料が高いという理由もあるでしょう。

 送る方のメリットはあるかもしれませんが、請け負う方はかなりのリスクですので、海外旅行の小遣い稼ぎにちょっとという甘い気持ちでやってはいけません。

 
 マレーシアでの死刑判決に見るように、違法薬物が見つかった場合、知らなかったでは済まされません。文字通り命にかかわってくるんです。

 大体、麻薬、コカインなどやばい物を密輸する際には海外旅行者が絶好の餌食になります。 罪を問われるのは運んでいた海外旅行者なのですから。

 いくら預かったと主張しても、そんな物を預ける人間は足がつかないようにしていますよ。 とにかく目先のちょっとした小遣いに惑わされないことですね。

 それに僕はこのような業者に登録すること自体リスクがあると考えています。 だって、自分の海外旅行ルートやスケジュールをみんなに教えているわけですから、何かに悪用される可能性だってあるわけですよね?


  記事のように業者を通じたものだけでなく、あまりよく知らない人からの頼まれ物も断るべきですね。

 一応顔は知っているけど、そんなに仲良くない人に頼まれた場合とかもやめておいた方がいいです。 税関で違法薬物関係にひっかからなくても、荷物が途中で紛失したり、盗まれたり、損傷したりするとやっぱり面倒です。

 海外一人旅時に余計なリスクは背負わないようにしましょう。

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